マグロゲームのカリスマの愛艇は相当“レア”な一艇だった!!
『お宅のボート訪問』と、隣の○ご飯的な軽いノリでスタートした、アングラーのボートを隅々まで拝見しちゃいましょうというコーナー。今回はクロマグロキャスティングゲームのカリスマアングラー・佐藤偉知郎さんの愛艇をご紹介します。ナビゲーターとして釣りチュウではおなじみのお2人、徳永兼三さんと鈴木斉さんをお迎えしています。お2人もボートオーナーなので、ダメ出し? ツッコミ? 入れる気マンマンの笑顔です。
佐藤さんの愛艇は、アメリカのボストンホエラー社製・コンクエスト。27.5フィートの船体にホンダ製4ストローク225馬力エンジンを2基搭載。ノーマル状態では40ノット(約74キロ)というハイスピードを誇るが、現在はナブラを見つけたらダッシュするために初速重視へとカスタム。それでも34ノット(約62キロ)までは出せるようです。アメリカのツナゲームでは非常にポピュラーなボストンホエラーですが、日本で見かけることはほぼ皆無だそうです。
どうもホンダの225馬力エンジンのカバーが白というのが珍しいようですが…「俺が色塗りました」と、佐藤さん。船体の色とのコーディネイトを考えたのでしょうか、とにかくこだわりがスゴイです。佐藤さん曰く「形から入るんで」とのコトですが、もうそんなレベルからとっくに逸脱しちゃってます!
フライングブリッジはノーマルルーフの上に後付けしたもの。このように“ヤグラを組む”スタイルは青森県・小泊のマグロ遊漁船ではメジャーなようで、高い視点からナブラを探すための必須装備みたいです。
「ずっと憧れだった」愛艇はハイテク装備によるカスタム進行中!?
ボストンホエラーの船は中に発泡素材が詰まった浮沈構造を採用しているのでソリッド感(塊感? とでも言いましょうか…)が強く、波に当たりながら進むときでも身体に振動が響きにくく、乗っていて疲れないという。…が、細かい装備や性能うんたらかんたらは別として、とにかく「ずっと憧れだった」というのがホンネみたいです。お値段、相当高いらしいッスよ…。
佐藤さんが装備の説明をしているのなんかまったく気にせず、唐突にフライングブリッジに登り始めてしまう徳永さん(笑)。とにかく元気すぎて、還暦を過ぎているとは思えません!!
ここからはGARMIN魚探の説明を少々。パースペクティブモードでは、前方135度の範囲で魚がどのように動いているのかどうか、動画で確認できてしまうという。「こうなったら、イイのにな~」は、もう実現しているんですね!
バードレーダーでは鳥山の様子が分かるようで、ナブラが起きるまで鳥が水面で待機しているときには黄色、ナブラが起きて鳥が飛び上がると赤色と、色の変化で状況を把握できるようです。しかも、佐藤さんの船ならば最大5.4km先まで確認できるという。もう、レジャーとしての釣りの概念を超越しています!!
ナブラは氷山の一角。無限のチャンスが水面下に潜んでいる!!
ここからは後編へ突入です。マグロの釣り方が進化するにつれて、船の装備も変わっていかなければならないねぇ…っていう内容が、真剣に語られています。これまではナブラ一辺倒だった釣りから誘い出しがメインになってくると、どうしても水中の様子が知りたくなり、レジャーとしての釣りでもソナーや魚探は絶対に外せなくなるとのコトです。
徳永さんもジギングでハイテク装備の恩恵を受けたようで、魚影を確認後にジグを投入したら一投目のシャクリで50kgオーバーがドンッと食ってきたという! 相模湾ではソナーを使った『ブラインドサイト』ゲームがスタンダードになっているらしいです。ブラインドサイトって、何!?
「運転してるオーナーが釣りできる」。この言葉、ボートオーナーさんならば感動できるのでは? ボート買って友達乗せて、釣りに出たけど自分は釣りができず操船を任されっぱなし、友達には「釣れねぇ~な~」と文句を言われる始末…。コレだと何のためにボートを買ったのか、分かりませんよね? でも、今はオーナーも含めて、みんなが釣りを楽しめるシステムがあるみたいですよ!
最後は徳永さん、鈴木さん両名からだいぶヨイショされて、佐藤さんも少々プレッシャーを感じているようです。HIROからもハイテク装備によるカスタムを、もっともっとと突き上げられているようで…思わず下を向きつつ考え込んでしまいました。やっぱりマグロゲームを牽引する男ともなると、求められる器量のデカさが違うようです。どんだけデカイのか!? その答えは、動画にてお確かめください!